【鈴鹿】三重県鈴鹿市の末松則子市長は12日の定例記者会見で、環境省の「LED照明導入促進事業」を県内で初めて活用し、市が管理する道路照明灯521灯をLED照明に取り換えたと報告。事業完了に伴い、道路照明灯の99%がLED照明に変わり、電気料金の削減などにつながると効果を明らかにした。
同事業は平成28年11月から今年2月末まで実施。521灯は10年間のリース方式で、機器の修繕費用はリース会社や保険金で対応する。事業費用は年間のリース料が約629万円。調査事業費約600万円のうち、市負担は約150万円。
LED照明は消費電力が少ないことから、電気料金が年間約530万円削減されるとともに、支柱の更新など維持管理費も年間約630万円削減される見込み。
市が管理する道路照明灯は全体で1204灯。このうち666灯は平成25年度から取り換えを進めていたが、更新費用の縮減と早期対応が課題となっていた。
LED化されていない残りの1%にあたるデザイン灯など、補助対象外の17灯については新年度に対応する予定。
末松市長は「市内全域が明るくなり地域の安全が図られた。低炭素社会実現に向けた取り組みの一環として成果があった」と述べた。