笠間市民球場(同市箱田)の手動のスコアボードが、LED(発光ダイオード)の電光掲示に生まれ変わった。2019年茨城国体の軟式野球開催に備えた球場改修の一環で、映像表示やスピードガンによる投手の球速表示も可能になった。4月1日から供用を開始する。
同球場は1993年に完成し、アマチュア野球の選手らに親しまれてきた。手動のスコアボードは得点のほかに選手名を張り出せるが、手間がかかるため利用されないことも多かった。
茨城国体では軟式野球(成年男子)で使用され、3位決定戦など4日間で10試合を予定。この一大イベントに向け、壁塗装、チーム控え席のゴムマットなど劣化した部分の改修と合わせ、電光掲示を導入した。
得点部分、選手名部分の2カ所には映像も映し出せ、ファウルボールの注意などを呼び掛けるメッセージも表示できる。投手の球速表示も追加し、機能性の高いスコアボードになった。球場の改修費は約1億7千万円で県の国体競技施設補助も受けた。
完工は28日。4月1日に供用開始を控え、3月24日にはリニューアルの記念行事を行う。元プロ野球選手のパンチ佐藤氏による小学生対象の野球教室を予定している。
市は「選手はモチベーションが上がり、観客にとっても分かりやすくて楽しい球場になる。国体以外でも多くの方に利用していただきたい」としている。