長崎県対馬市厳原町で13日夜、発光ダイオード(LED)入りの風船を、イラストを描いた和紙に包んで飛ばすイベント「みんなで飛ばそう! LEDスカイランタン」が初めて開かれた。色とりどりのランタンが夜空に舞い上がり、冬の城下町に幻想的な光景が現れた。
昨年11月から実施している「城下町ライトアップ事業」の一環で、市商工会や対馬観光物産協会などでつくる実行委主催。親子連れら約30人が参加した。
参加者は夕方から、同町の厳原体育館で、和紙製の四角柱の袋(高さ約50センチ、奥行き約30センチ)に対馬の名産品や好きなアニメのキャラクターなどをクレヨンなどで色鮮やかに描いた。これをボタン電池で点灯したLED入りのヘリウム風船の上にかぶせ、約60個のランタンを作った。
日没後、隣の清水ケ丘グラウンドに移動し、「3、2、1」の掛け声で一斉にランタンを飛ばした。グラウンドには実行委が「つしま」「ハート」などをかたどったキャンドル文字(縦、横約50メートル)がともっており、微風に乗って空に上っていくランタンとともに美しい景観をつくり出した。
ランタンは参加者の手元と糸でつながっており、約15分間の空中遊泳後、たぐり寄せてそれぞれにプレゼントされた。
家族の似顔絵などを和紙に描いた綱崎真(まお)ちゃん(6)=同市厳原町=は「たこ揚げみたいで楽しかった。(ランタンは)お土産に持って帰る」とほほ笑んだ。