大分市は27日、江戸時代に焼失した同市の府内城の跡地「大分城址公園」で、金属製パイプで模した高さ29メートルの仮想天守に、約7万球のLEDを巻き付けてライトアップし再現するイベントを始めた。「府内城の歴史を生かした町づくりを」という市民の声を受けて実施、跡地活用を考える機会にしたいとしている。
市によると、実際の天守は1743年に焼失してから再建されず、仮想天守は1644年の「豊後府内城之絵図」などを参考に製作。接地面は縦25メートル、横23メートルで、午後5時半すぎに白と青にライトアップされると、集まった人々から「きれい」などと歓声が上がった。
来年2月14日まで、毎日午後5~10時にライトアップされる。