
三菱化学(東京都)とパイオニア(神奈川県)は、塗布型有機EL照明の調光・調色型パネルを開発し、2016年初旬から量産出荷すると発表した。
同新製品は、従来品の発光層蒸着型の調光・調色型74mm×67mmサイズのパネルと比較した場合、製造コストが約1/3以下に低減された。また、今回ラインアップされるのは、92mm×92mm、69mm×66mm、55mm×50mmの三つのサイズだ。パネルの薄さは1.08mm。最大輝度は2,000カンデラ/平方メートル、色温度は3,000~5,000ケルビン。
同2社は、2012年から蒸着型有機EL照明モジュールの出荷を、2014年からは製造コストを抑えた白単色の発光層塗布型有機EL照明モジュールの量産をおこなって来た。
面発光で薄型・軽量という特長をもつ有機EL照明のラインアップに、シーンに合わせてさまざまな光の表現が可能な調色タイプのコスト低減モデルを追加することで、幅広いニーズへの対応を目指す。