フィリップスエレクトロニクスジャパンは、大阪府立大学の新植物工場に、フィリップスの植物育成用LED照明「Philips GreenPower LED Production Module(フィリップス グリーンパワーLEDプロダクションモジュール)」が1万3,000本採用されたことを発表した。
本LED照明は、赤・青・白の光の中から用途によって最適な光の組み合わせを選ぶことができる。熱放射量の低いLEDの特性により近接照射を可能とし、省スペースを実現できる。
植物育成に最適な光の波長と遠赤色を採用したLED照明を使用すると、消費電力量あたりHf蛍光灯と比べて2倍以上の収量が得られることがわかっており、さらに、生育スピードが加速し、最大20%の栽培収量の増加または栽培時間の短縮が期待される。
またプロダクションモジュールは電池内蔵タイプで配線の手間が無く、設置が簡単である。消費電力も従来の蛍光灯と比較して最大55%削減できる。
今回、フィリップスの「プロダクションモジュール」が採用されたのは、大阪府立大学が建設中の閉鎖型植物工場である。この植物工場の延床面積は約1,300平方メートル、レタス等の葉物野菜を一日当たり5,000株生産できる見込みだ。
大阪府立大学は、プロダクションモジュールよって植物の成長が促進されることが確認されたこと、そしてIP66という防塵防水性を評価したことにより採用を決定した。この植物工場は2014年7月に竣工し、同年8月から稼働する予定だ。