夜桜スポットとしても観光客らに人気の城崎温泉街(兵庫県豊岡市城崎町)で3日夜、発光ダイオード(LED)を使った、桜のライトアップの試験点灯があった。夕闇に満開の花々が浮かび上がり、大谿川に映った並木と共に、叙情的な雰囲気を醸し出した。
城崎温泉観光協会によると、大谿川沿いではこれまで桜の時期に、有志の住民があんどんを飾って花に彩りを添えていた。しかし、高齢化などで継続が難しくなり、今年限りで終了する予定に。来年以降の方向性を探るため、同協会が市内の業者に依頼し、今回1日限りでLED照明を試すことになった。
ライトは白や黄色など色を変えることが可能で、この日は薄いピンクの光であでやかさを演出。昼間とは一変した景色に、夜道をそぞろ歩く観光客らも足を止め、カメラのシャッターを切っていた。